Roadster Carport

簡素な鉄骨と土木資材から転用した蛇籠によるデザイン

実はまだ途中です。基本は車庫なのですが、屋根の上は盆栽置き場になる予定です。施主は盆栽が趣味です。施主の家の庭は、小さ目ですが本当は庭石や庭木できれいにつくり込まれています。しかし、盆栽が覆い尽くしてどんな庭か分からなくなっています。また、施主は見た目は若いのですが実のところ高齢です。今の庭では何かに引っかかって転倒しかねない状態です。その庭を元の姿に戻すため、この屋根の上に小さな盆栽を移します。階段や落下防止策、そして盆栽台が設えられ、屋根の上に伸ばされたフレームには、夏の直射日光を軽減するためのための葦簀が一時的に設置されたりもします。

車庫は屋根が架かっていればよしという考え方。横からの吹込みは基本的には仕方ないという考え方です。道路側は右の写真の様な蛇籠を積んだ塀が柱間に設置され屋根だけが前後に飛び出すつくりです。出入りする前方は見通しを確保するため高木は植えず、足元にサツキを植える予定です。後方は少し高い植え込みを植える予定でいます。また上の写真の反対側の面は、建物で風がある程度遮られるため、隣の車を含めた乗り降りを優先し、当面は開放したままの予定です。但し、雨降りの時だけ簾を下げることは想定しています。

小さな車のための小さな小さな車庫ですが、上に盆栽が乗ると、水平荷重に耐えるためいかついボルトか現場溶接が必要になります。しかしそれはどうしても避けたかったので、鉄骨はプロでなくてもできる普通のボルト締めだけで組まれています。但し、そのためには柱の粘りを基礎にしっかり伝える工夫が必要でした。柱脚だけは通常のボルト接合にせず、鉄筋コンクリートの地中梁の中に埋め込んでいます。よく見かける、片側だけの柱で屋根を支えた車庫が倒れないのは、基本的にはこれと同じ原理ですが、ここでは車庫の両側に柱を建てて8本脚で支えています。

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