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上の写真はエントランスホールです。中央の写真で、赤い列柱がアプローチからエントランスの中まで続いている様子が写っていますが、南側の大庇の列柱が来客者を導くようにエントランスの中まで続いています。エントランスは動線の結節点になっています。殆どが直線の繰り返しにより構成された空間にあって、左上の写真に映っている喫煙室の曲面はアクセントになり、動線上の視覚的な読点になっています。また、右上の写真は、エントランスまで到着されたお客様が、会議室などに案内さるときに見るアングルです。奥に見える階段のある部屋はギャラリーホールと呼んでいて、現在は製品やGEN INOUE氏が撮影したこの工場の写真が大型パネルに引き伸ばされて掲げられています。(撮影:上左,上右,左 GEN INOUE)

上と右の写真はギャラリーホールです。この空間は音の反響を和らげるため大部分を木毛セメント板仕上げにしています。木毛板は継ぎ目を塗りつぶすことができないため、見せる継ぎ目として工夫する必要があります。この現場に行くときはよく京都や奈良の寺巡りをしていましたが、あちこちで目にする石垣貼りの障子が印象的でした。それに触発され、縦目地のみにアルミチャンネルを入れてみました。
(撮影:右二枚共 GEN INOUE)

左端はエントランス前のアプローチです。右が事務所棟左が工場棟です。静岡にある既存の工場は少し暗いため、ここでは多くの自然採光が求められ、更に場内にはACを設けず、十分な通風を確保したいという要求もありました。また、工場が事務所へ及ぼす影響を軽減することも考慮し、事務所棟と工場棟の間に幅6mのスリット(屋外空間)を設けました。そのスリットの途中にエントランスがあり、工場と事務所を繋いで動線の結節点になっています。エントランスの手前がアプローチで、エントランスを抜けた反対側は中庭になっています。
右二つが中庭からエントランスを見返した写真です。突き当りがエントランスで、右が工場棟左が事務所棟で、中庭には食堂が面しています。この会社は年に何度かバーベキューをしますふが、「BBQのできるスペースがあったらいいなあ。」と施主からは言われていました。そのための場所がまさにここです。
(撮影:上三枚共 GEN INOUE)

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