踏ん張りどころ

大阪府が新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づいて一般医療を制限するように医療機関に要請したという報道に接した。その中には命に別条がなく急を要しない入院や手術の延期の要請も含まれていたという。

それが本当なら、「入院」や「手術」など医療的判断が求められる具体的な行為にまで言及するのは踏み込み過ぎだと思う。政治的トリアージにつながりかねないからだ。法律上の不備はないのだろうが、逆に言うとだからこそ恐ろしい。ヒトラーは、将来彼がまさかあんな事態を招くことになるとは思われずに選挙で選ばれたのだ。

吉村知事は日々困難な決断を迫られその苦労を察するに余りあるが、安易な決断に流されないでほしい。法律が万全とは限らない。特に付け焼刃なものは。

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