ウクライナの報道が薄くないかな?

新聞の一面でオリンピックが幅を利かせている.スポーツは大好きだが,世の中の情勢に疎くなって良いというわけではない.地理的には遠いところの話だが,アジアは地政学的に無関係ではないと思う.

ロシアと中国は対西側という点では立場が似ていて,どちらとも対峙しているのはアメリカだ.中国の台頭に拠って相対的にアメリカの存在感が落ちている状況で,ウクライナに重心がかかっているときに中国がアジアで何か行動を起こせばアメリカとしては面倒だろう.前提として環境やエネルギーの新機軸を模索している時代に原油が高騰し,株価等西側の経済にストレスを掛けて中国が存在感を増すには条件が揃ってしまっているように思う.次の一手を準備するにはオリンピックは絶好のカモフラージュにならないだろうか?

更には,アジアの政情不安にかこつけて日本の政府が軍備の拡充を測ろうとするかもしれない.これからの時代,戦争はもとよりそれにつながる紛争も起こしてならないと思う.そのためには,国の外交力を鍛えなくてはいけないのに,そのためには軍備を増強しなければならないと短絡的なことしか考えられない政治家が今の日本の舵を握っている.マスコミは世の中にしっかり気を配って欲しいものだ.

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